NHK BS1で放送された『ハイビジョン特集 生き抜く 小野田寛郎』を見た。
29年間第二次世界大戦終戦後もフィリピンのルバング島でゲリラ戦を続けた小野田さんの軌跡を「戦中」、「日本に帰還」、「ブラジル」、「現在」の4章に分けて、当時の映像を織りまぜたインタビュー。
この番組を見て勢いにまかせて感想を長々と書いてみたけど、ここにアップするのはやっぱりやめた!いろいろ書きたいこと、感じたこといっぱい有り過ぎるくらいなのに自分の文章があまりにも陳腐だし上手くまとまらない。ただ、ただ、小野田さんのインタビューは全てが「リアル」だったし82年間「生きている」人の言葉は強かった。
知らなかったのは私だけなのかもしれないけれど、「帰還兵というのは終戦を知らずに戦い続けていた人」いうステレオタイプなイメージしか持っていなかった私には小野田さんの話す内容が全て衝撃的。そのインタビューで特に印象的だったことと、初めて知ったことだけ自分が見返したいというというのもあって載せたいと思います。
◎終戦も知っていたし、日本が自分達を捜索していたのも知っていた。更にリアルタイムでなくとも新聞、ラジオなどで日本の状況は把握していた。
◎「終戦を知らないのだろう」「戦犯として扱われる事を恐れているから出てこないのだろう」等と言われていること「そんな事で恐れて日本に帰らないわけじゃない。そこらの兵士と一緒にされてたまるか。冗談じゃない。」と、意地になって姿を現さなかった。
◎自分はゲリラ戦を行う指令でフィリピンに来た。日本に戻って来いというのなら上官が日本に戻れという指令くらいするべきだろう、と思っていた。
◎銃を自分に向けている人間は撃つ。当たらない弾は撃たなかった。
◎自分が生きるためにはそうするしかない、それが戦争なのだから。
◎姿を現すきっかけになった24歳の日本人青年の何に心を動かされたのか?の問いに「あまりにもあっけらかんとしてたから(笑)」
◎日本に帰還してみると戦争は軍の責任だとか一兵士を責める人や報道もあった。戦争に行く時は日本中が「戦争をしろ」と送り出したんじゃないのか。当時の新聞見てみろと言いたかった。戦争を否定する報道が1つでもあったのかと。
◎全国から見舞金が寄せられたので、靖国に寄付したら「軍国主義」だと批判された。もうそんな人達のいる国にいることに嫌気が差したので移住を決意した。
◎過去にこだわっていたら前に進む力が減っていくだけ。過去の事は記憶にとどめておいて目の前にある事をどう生きるかを考える。
約2時間見たら、何か胸に刺さったままです。